Registered 2022.01.10 Update 2023.05.21  自己防衛:必須なIT知識とQ&A

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禁則文字(使用禁止文字)と禁則処理

文法上における禁則文字や禁則処理というものはあります。例えば行頭に句読点がこないようにするなどです。

ネット上やフォルダおよびファイル名で言われる「禁則文字(使用禁止文字)」はこれではありません。

どの環境でも読める文字以外のことを指します。例えば「絵記号」や「第3水準、第4水準の漢字」など機種に依存する文字(機種依存文字・環境依存文字)が当てはまります。

禁則文字(使用禁止文字)の一覧

文字形式使用可能使用不可備考
英数字半角全角
ひらがな全角なし
カタカナ全角半角
漢字第1水準と第2水準の全角それ以外第3以降の水準、IBM拡張やNEC拡張の特殊漢字は「フォントの埋め込み」扱いになるため使用不可。
ギリシャ文字全角及び半角なし
ロシア文字全角及び半角なし
罫線罫線で変換できるものなし
機種依存文字なし全部Microsoft IMEでは囲み英数字、ローマ数字(アラビア数字)、単位記号、省略文字、囲み文字、年号、数学記号にあたります。
外字なし全部

要注意な文字(禁則文字・使用禁止文字・機種依存文字・環境依存文字)

スマホの「絵文字」も環境依存な文字に当てはまります。スマホしか使用したことがない人は気が付きませんが、パソコンを使うと「文字化け」状態で見れることがあります。

会社の人から「絵文字を使わない古い人間」扱いされている私ですが、仕事柄、環境依存の文字を避けているだけなのです。

ただし、最近はアップロードしているサーバーや使用中のアプリの設定で「絵文字をどの環境でも見れる状態に置き換える」事があり、気にせず使ってもいいかな、なんて考えることもあります。

気にすべきこと

他人と文字データをやり取りするときに気をつけてることは以下でしょうか。

この最後の「上記表の使用不可な文字は不可のまま」は、Webサービスのユーザ登録時でも起こります。

例えば「高橋さん」の場合、「高がハシゴダカ」は第4水準なので機種依存文字です。当然使えません。しかし、表示できる端末もあれば、使用可能なサービスもあります。入力して初めて使えないことがわかるケースもあります。

「辻さん」の場合、しんにょうの点が1つの場合と2つの場合がありますが、これも2つがOKで1つは使えません。というか、しんにょうの点が小さすぎて、パソコン上で人名を扱う人や当事者くらいしか気が付いていないかもしれませんね。

メールなど特定サービス以外でも利用する可能性がある場合はJIS X 0208(日本産業標準調査会で無料会員登録後に閲覧可能です)を意識して禁則文字(使用禁止文字)を使わないことをお勧めします。

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