Registered 2022.01.10 Update 2023.05.21 技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発
デジタル機器は光の三原色RGB
WebSiteを作るときの色指定はRGB「R=RED(赤)、G=GREEN(緑)、B=BLUE(青)」。WordなどのOffice製品も同じです。
サイト作成やAdobe製品をお使いの方は「#ffffff(白)」などの表示で見たことがあるかもしれません。
混ぜるとどんどん白に近づくため「加法混合」や「加法混色」と呼ばれます。
例えば黄色を作りたい時は赤と緑を混ぜる(#ffff00)、赤と青を混ぜれば紫(#ff00ff)、白を作りたければ全部混ぜ、すべて0なら黒。
Office製品の場合は「色パレット」があるので何も考えず色を選べるから、混色という概念すらないです。
学校で習ったらしいですがまったく覚えておらず、実地で覚えました。
絵具やプリンターのインクは色の三原色CMY
私はお絵描きは大っ嫌いなので、絵具で色を作るのが苦手。パソコンを多用するようになってからは色の作り方が全く異なるため、アナログ的絵描きは義務教育で終わりました。
その影響で「三原色」という言葉を聞いたことがあっても、2種類ある事すら知らない状況。
まともに色の三原色を覚えたのは、DTP業務についてからです。
色の三原色はCMY「C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー」です。
シアンは青ではありません、マゼンタは赤でもピンクでもありません、イエローも厳密には黄色では無いらしいです。個人的に黄色は黄色だと思うのですが。
CとMを混ぜると青、MとYを混ぜる赤、YとCを混ぜると緑、全部混ぜると黒、何もないと白。
混ぜるとどんどん暗く黒くなっていくことから「減法混合」「減法混色」と呼ばれます。
色の三原色ではすべて混ぜると黒ができる予定ですが、現実世界では不可能なため、プリンターには「K=ブラック」を加えて「CMYK」となっています。
頭を切り替えるために三原色図を作った
職を変えてからRBG脳ではいられないため、CMY脳に切り替えやすいように自分でまとめイラストを作りました。
正直なところ「CMYでは緑がない」事に衝撃を受け、「緑ってどうやって作るんだ?」と迷走していた記憶があります。
画材屋に走って絵の具を買って、ようやく混色のイメージが湧くようになりましたが、ハーフパンなるものに心を奪われ透明水彩を始めたのは想定外です。
どちらの三原色も知っておけば注文時に楽
三原色の意味や違いを知っておくと、印刷物を注文又は自分で出力するときは色の三原色「CMYK」を意識し、パソコンやスマホなどのデジタル機器上で扱うときは光の三原色「RGB」を意識したデータ作成ができます。
業者に頼むと置き換え作業でもお金がかかります。自力でできれば経費削減になります。
印刷物の色の注意
同じデータで外注しても、印刷会社によってわずかに色が変わります。自分でプリンタ出力しても常に一定ではありません。
CMYKは「値」で数値化されているのですが、使用中のインクメーカーやトナーメーカー、機械のコンディション、印刷に使った紙によって色が変わります。
熱で定着させるトナーと、紙に吹き付けるインクではかなり変わります。
印刷会社に頼むとき、絶対に「この色じゃなきゃダメ」ならば、ちょっとお金はかかりますが「色校」を頼んでください。
印刷物の特色
印刷の場合は「特色」というものがあります。「インクメーカーで調合済みの色」なので、通常のCMYKでは出せない色がこれにあたります。
例えば「賞状の押印の色」などがこれにあたります。企業ロゴや商品パッケージも特色のことがあります。
特色の中には人の目には赤や緑にしか見えないものでも、わずかに蛍光色を含んでいる色があります。蛍光色を入れることで色が沈まず発色が良くなるためです。
特色名をネットで検索しCMYK値を探して複合機で出力すると「違う色」が出てきます。インクとトナーの違い、使っている紙の違いもありますが、ネット上の値は疑似色(近似色)なので、似たような感じの色しか出ません。
また、「金赤」のように数値ではなく色名だけが知られている場合、人によって認識している色が異なります。
CMYKで指定できない色はあいまいな表現ではなく、「色見本●●●●のversion□□にある、▲▲▲色を使ってください」と明確に指定しましょう。