Registered 2022.07.11 Update 2023.05.21  技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発

目次

フォルダやファイルの作成日や更新日で起こった面倒ごと

電子納品において「フォルダやファイルの最終更新日時」は重要です。

発注者側に監査が入り、某業務の最終更新日が納期の後だったため、全ファイルの日付更新作業をして再納品したことがあります。

納期後にデータ修正して納品し、その旨を書類には残さない習慣が問題だったわけですが、この日付変更作業以降の業務はすべて日付チェックを行うようになりました。

こうなると当然のように日付の改ざんも行われるのですが、意外と面倒です。

1.ファイルの日付はいろいろなところに保存され、場所によって情報が異なる。

Windowsのフォルダの日付は日付変更アプリで簡単に変えられます。パソコン内の時間を変えて作成しなおしてもOKです。

Windowsのファイルの場合、以下の方法で日付が確認できます。

Windowsで見る日付

ファイルの文書情報でみる日付

データによってこれらの日付が一致しないことがあります。

推測ですが、個人使用のパソコン内にデータを作成・保存してサーバに登録されたもの、最初からサーバ内に作成・保存されたものなど、作成環境が異なるのが原因ではないかと思っています。

詳細は不明です。

2.フリーの変換ツールを使用したが、ものによって対応不可

ファイルの日付変更アプリは数ありますが、どこまで日付を変更できるかはアプリ次第です。

一番Officeファイルの日付を変更できたのはフリーソフト「納入助」です。

Officeファイルの日付各種は概ね対応できました。稀に変更した日時と一致しないデータもあったので、絶対ではありません。

PDFの文書プロパティにある日付は、アプリでの対策は難しく、手動で「新規ファイル作成」が確実でした。

と言っても私がかかわったのはずいぶんと前の話なので、現在では簡単な方法はあるかもしれません。

3.最終的に全て「ファイルを新規作成」から始める

Windows7ではデスクトップにファイルを新規作成すると、「作成日が1990年代、更新日が現在の日時になる」という謎現象がありました。

Windows10で治っているようですが、これも絶対とは言い切れません。

そのため、ファイルの保存先は「デスクトップを使わない。データ保存先は納品メディアに書き込むまで動かさない」という絶対のルールが必要です。

Windows機での最終手段は以下のとおりです。尚、使うデータは「電子納品用にファイル名が変更されたもの」です。

  1. パソコンをネットワークから切り離し、自動時間合わせを阻止する。
  2. パソコンの日時を納期前に変更する。
  3. デスクトップ以外にファイルを保存する最終フォルダを作成する。
  4. 作成したフォルダはメディアに保存するまで移動しない。
  5. WordやExcelは、「名前を付けて保存」で該当フォルダに保存する。
  6. これで失敗したファイルは、新規ファイルを作成し、そこにデータをコピペ、「名前を付けて保存」で該当フォルダに保存する。
  7. Adobe Acrobat でPDFを作成する場合、日付変更済みのオリジナルデータをPDF変換し、該当フォルダに保存する。
  8. 全データで行ったら最終確認し、納品メディアに書き込む。
  9. 全作業が完了したらパソコンの日時を現在に戻し、ネットワークに復帰する。
  10. パソコンの日付を戻す前にネットワークへ復帰し、パソコンの日時が自動更新される前にパソコンの電源を落とす又は再起動すると、ログインできなくなる可能性があります。ログインできなくなったらセーフモードを起動し、パソコンの日付を戻して再度、Windowsを起動してください。

結局はルールが変更されました

日付変更作業という無駄な作業が増え、残業も増えたため、「納品日以降にデータ修正したら、変更書類と変更後のメディアを納品」するになりました。

最初からこうすれば面倒は発生しないのですが、当事者がパニックになると後先考えない対応をするので困りものです。

もしファイル日付の改ざんを指示、または指示を受けた方がこれを読んでいるのなら、無駄な作業はやめましょう。

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