Registered 2022.01.10 Update 2022.03.13
昔の話ですが、企業のシステム導入の説明会で「iPadはすべてを監視できます。まとめて導入すればお安くします」的なコンセプトで売っていました。
当時の勤め先はWindows機で動くアプリを主に使い、操作性は社内PCと同じであることが条件だったので無視していました。
ただ、別にWindows機である必要のない業務なら、Windows機やAndroid機のようにユーザーが勝手に手を加えられない、置き忘れても位置追跡できて遠隔操作で初期化できるiPadのほうが有利だったため広まったのです。
売り込んできた営業マンも「私も会社に持たされています。外回りでコンビニのトイレに立ち寄ったことも会社にバレバレです」とか言っていましたが、そういうものだと割り切っているのか愚痴では無かったですね。
ITリテラシーの講義を受けた若い世代ほどこのことを十分に理解し、導入検討に携わる年代の人ほど知らないのはちょっと面白いですね。
置き忘れても位置追跡できて遠隔操作で初期化できるのがiPadです。iOSは脱獄しないとできないことが多く、それをするとすぐにバレます。特に企業が支給するものはこれでもかってくらいに設定してあります。
監視が嫌でネットを切断する人もいますが、切断した時間も記録したり、ユーザーの操作を記録しネット接続時にサーバに転送するアプリもあるので、配布物の設定は極力触らないことをお勧めします。
対してWindos機やAndroid機もシステム設定やアプリである程度制限することもできますが、知識と実行力のあるユーザーには歯が立ちません。
使わせる側としては、ユーザーに余計なことはしてほしく無いのです。
また、データを端末に入れず、ネットワーク上の専用保管場所を利用する理由は事故発生時のリスク軽減です。
ユーザーがやらかした過去の事例、研修会で紹介される他社の事例です。