Registered 2022.11.10 Update 2023.05.21 技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発
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Officeは大きく分けて2つあります。
タイトルに発売年度の年号がある「買い切り版」と、Office365「ライセンス版」です。
似たような名前のものも含めて簡単にまとめると、以下のとおりです。
製品名 | ライセンス | 機能 |
---|---|---|
Office2021 | 買い切り版 | 一度購入するとずっと使えるOffice製品 |
Office365 | ライセンス版 | 年間契約で別バージョンも使えるOffice製品 |
Microsoft365 | ライセンス版 | WindowsやOfffice365が使える |
Windows365 | ライセンス版 | 仮想デスクトップ環境を想定したWindows |
Office365は必要な機能にあったプランを年間契約で利用できるサービスです。
Office365は毎月機能拡張があるため最新版を使える優位性がある一方、別バージョンとは動作が異なる部分もあります。
Excelなら関数や条件付き書式などに違いがあります。ネットで調べれば出てくるもの、実際に動かしてわかるものなど様々です。
しかし、使用歴がOffice365のみの人でそれらを理解している人は少ないです。
別バージョンとデータのやり取りをするなら互換性を意識したデータを作るスキルがあると良いです。
また、Excelの互換性のチェック機能を使ってくれれば良いのですが、一般ユーザーはそれすら知らない事が多いです。
バージョンの誤情報を渡しておきながら電話で「あなたが対応して」って言われましても、遠隔地にある取引先のパソコンは触れないので無理ですよ。
毎月機能拡張などが行われるため、VBAが突然動かなくなることがあります。
各種Officeやアプリに対応したVBAを書ける人やトラブルを自力解決できるスキルが無いと、共有するファイルでVBAは使わないほうが良いです。
今ほどOffice365が使われていなかった頃、日本向けライセンスサーバの不具合で数日間、Office365が使えなくなりました。
当時の勤め先では使っていませんでしたが、取引先が被害に遭い、導入を検討していた勤め先は導入を見送り、バージョン固定のライセンス版(企業向け)を使い続けました。
そしていま現在、全く異なる業界におりますが、やはりOffice365は使っていません。
未だにライセンスサーバの認証エラーがあるので使いたくない、というのがシステム担当のお言葉です。
仕事にならないので今日はお休み、って言えるならOffice365を選びたいですね。
上記のような問題発生時に対応できるスキルを持つ人が必要です。
企業ならばシステム担当者がいるので押し付けられます。
個人なら、あなたがシステム担当者です。
購入すればずっと使い続けられるバージョンです。
1度購入したらパッチは当てられますが、最新機能の追加はありません。
買い切りなのでいつまでも使い続けられます。
しかし、サポート期間があり、終了するとバグやセキュリティ脆弱性などの修正パッチが提供されなくなり、買い直しになります。
VBAや業務アプリをつくる人は買い切り版も購入するケースが多いです。
Office365の拡張機能は魅力的ですが、エンジニア的には不安定感を問題視するようです。
外注制作のアプリを導入しているとOfficeの買い替え時に買い切り版をすすめられます。
業務アプリは長期間の運用を想定して作るので安定感を求めます。
高頻度で様々な人とデータのやり取りがあると、誰でも扱えるデータ作成が必須スキルになります。
また、相手がIT系に詳しくないと「バージョンを聞いてもわからない」現象はよくあります。
データ作成者側で対応しなければならないので、Office365のように何も知らずに最新機能を使ってしまうことのない買い切り版が有利です。
買い切り版はライセンスサーバの不具合に巻き込まれないので、毎日起動できます。
パッチ当てで不具合が起こってもすぐに戻せます。
安く済ませたい、管理を楽にしたい、多くのOSに対応させたい、複雑な機能を使っても他環境とデータ共有しない、不具合やトラブルは自分以外の誰かが対応する環境にあるならOffice365を買いましょう。
1ライセンスで複数端末・OSにインストールでき、機能追加やクラウドストレージがあるのは魅力的です。
Excel関数やピボットテーブルなどの機能を駆使する予定がある、VBAを使う、ExcelやAccessで業務アプリを作る、異なる環境とデータ共有が頻繁にある、動かないときの対応は自力でできる・もしくは対応可能な環境にあるなら、動作に安定感のある買い切り版がお買い得です。