Registered 2022.01.10 Update 2023.05.21 自己防衛:必須なIT知識とQ&A
メール本文の太字や文字色などの装飾を無効表示できる設定があります。その存在を忘れていませんか。
Registered 2022.01.10 Update 2023.05.21 自己防衛:必須なIT知識とQ&A
メールアプリにもよりますが、メッセージの表示に複数の表示形式を持ったものがあります。
メールは送信側及び受信側の連絡手段のほかに、お互いの主張の保存という意味合いもあります。特にビジネスの場では「言った言わない論」の予防として経由したサーバーに履歴の残るメールが重宝されます。
場合によっては裁判で使えるので、何かあったときは書き換え不可能なメール(ヘッダ情報含む)を重視します。
そんな重要なビジネス文書をゴテゴテに飾り付けるなど言語道断、という風潮があります。
また、HTML形式はWebSiteを閲覧している状態と変わらないため、スクリプトの埋め込みや悪質な誘導リンクを使い攻撃をすることが容易になります。大手通販サイトのメールを偽装した詐欺メールを送る手口が有名ですね。
この類の攻撃方法は手段を少しだけ変えた派生形が多いですが、セキュリティの講習会やWebの情報を見ていれば対処可能です。
迂闊な社員の誤操作を防ぐため「プレーンテキストしか表示しない設定」を強制する会社があります。
私のように「飾りたいならアスキーアートでやってくれ派」もプレーンテキスト表示を推奨しています。
今まで数社に勤めましたが、メールアプリの初期設定はすべて「プレーンテキスト表示」でした。多分、システム管理者が面倒を嫌ってシステム導入時に設定しているのでしょう。
こんな状態なので送信側が「赤文字の部分を変更してください」と本文に記述しても、受信側で「赤文字って何のことだ? 該当する添付ファイルは無いよ?」と勘違いすることも稀にあります。
会社側が「プレーンテキスト形式」推奨でも、社員教育をしたところで端末アプリの設定を使用者が設定変更で「シンプルHTML形式」や「オリジナルHTML形式」を使ったり、メール文章をHTML形式で作成して送信することはよくあります。
メールのルールは自社の規定に従ってください。これしか言いようがありません。