Registered 2022.04.10 Update 2023.05.21 技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発
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個人の端末にインストールされているExcelで初めて「マクロ」を記録するとできるファイルが「個人用マクロブック(PERSONAL.XLS)」です。
このファイルはExcelを起動すると裏で自動起動しており、Excelを閉じるまで非表示状態で開いています。
マクロやVBAは登録したファイルが開いていないと使えませんが、Excel起動で勝手に開く「個人用マクロブック(PERSONAL.XLS)」に普段使うマクロやVBAを登録すると、Excelが起動している限りいつでも使用できます。
例えば「全角英数を一括で半角英数にするVBAを組んだが、特定ファイルでしか動かないのは不便。Excel上で任意のファイルに対してVBAを適用できないか。」
そんな時に使うのが「個人用マクロブックPERSONAL.XLSB」です。
さらに「リボン」にショートカットを設定すると便利です。
個人用マクロブックはインストール直後には存在しませんが、ユーザーの使用方法により作っていることもあります。
念のためファイルがあるか確認してください。
Excel2019では「C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART」フォルダに保存される「PERSONAL.XLSB」です。
まずは開いているすべてのファイルを閉じてください。
次にExcelを起動し、白紙の新規ブックを開いてください。
[開発]タブがあることを確認してください。
無い場合は、Excel[ファイル]→[オプション]→[リボンのユーザー設定]の内、画面右の[メイン タブ]で[開発]にチェックを入れてください。
[開発]タブが表示できたら[マクロの記録]を選択してください。開いた画面で[マクロの保存先:個人用マクロブック]を選択してOKボタンを選択してください。尚、マクロ名はそのままでOKです。
[マクロの記録]ボタンが[記録終了]ボタンに変わっていますので、選択して記録作業を終了してください。
次にExcelを終了してください。
終了時に「個人用マクロブックを保存しますか?[保存]をクリックすると、「次にMicrosoft Excelを起動したときにマクロが有効になります。」とメッセージが出るので[保存]を選んでください。
これで「PERSONAL.XLSB」が作ることができました。
無事にファイルが生成されたかを確認するには、端末内検索で「PERSONAL.XLS」を検索してください。
なお、PERSONAL.XLSが入っているXLSTARTフォルダ内の全データは、Excelを起動すると自動的に開きます。
実際に個人用マクロ(VBA)を追加する場合、[開発]タブの[Visual Basic]を選択してVBE画面(開発画面)を起動してください。
VBEの画面左[VBAProject(PERSONAL.XLSB)]→[標準モジュール]→[Module1]を選択してください。
右画面に上記で作ったマクロが表示されます。
ここにVBAを登録してください。
呼び出すときは[開発]→[マクロ]ボタンから呼び出せます。
Excelのメニュー「リボン」はVer2007より追加されたものです。
2003からの大幅変更で当時のユーザーの不評を買いましたが、現在は操作に慣れてしまい悪い評判はききません。
このリボンはExcel機能のショートカットボタンのようなものです。
インストール直後は標準設定のタブとボタンが配置されています。
例えばホームタブではフォント設定の変更や検索などの機能がまとめられています。
また、カスタム可能な代物で、ユーザが記録したマクロや作ったVBAを登録することができます。
名前はいつでも変更ができるので、間違っても大丈夫です。
やることは以下のとおりです。
尚、別のフォルダに保存したVBA入りのExcelを起動し、そのファイル内のマクロをリボン内のボタンに登録することもできます。
その場合、ボタンを押すと「マクロを有効にしますか?」というメッセージが出るので、「有効にする」を選択してください。VBA入りのExcelがマクロ有効状態で開きます。