Registered 2024.02.03 技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発
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一般的に機器に負荷がかかっているときに動作が遅くなることは知られていますが、社内で「どうにかならないか」と聞かれるのは以下のような内容です。
これらの症状が出る時間やタイミングを聞くと「朝一や出力機器がスリーブ状態から復帰した後」が多いなと思い、以下になぜその現象が起こるのか、どう対応すればよいかまとめました。
朝一や出力機器がスリーブ状態から復帰した後すぐに出力したとき、出力紙が出るまで時間がかかる。しかし、次からは早く出る。
このような動作は正常なものです。機器の接続チェック機能が作動する、または出力機内の色調整機能の再チェックが走るなど、機械的な理由のようです。
大抵は30秒程度待てば出てきてくれますので、朝一やスリーブ復帰時は待ってあげてください。
なお、機器にWi-FiやBluetoothなどで無線接続している場合は、LANケーブルのような有線接続より動作が遅くなる傾向があります。
これは本当によく聞かれます。薄い色の変化が顕著にわかってしまうので要注意です。
この現象の主な原因は「機械内部の温度変化」、「使用する用紙の違い」や「プリンタの用紙設定」です。
冬の朝一でプリンタや複合機内の温度が極端に低い時と、真夏なのに冷房がない時の色は全然違います。機器にもよりますが冬の朝一は色が浅く出ます。色補正機能が搭載されたオンデマンド用機器ですら冬の朝一は微妙に色が違います。
「これは機械内部の問題です」と、エンジニアさんに教えてもらいました。
また、正確な発色になるよう機械の調整を行うことを「キャリブレーション」と言いますが、これも機械内部の温度が低い時の操作は推奨されていません。
対策は、機械内部温度の上げるには「とにかく出力する」です。機器がキンキンに冷えているからと言って暖房の前に移動しても内部温度が上がるには時間がかかるし筐体が溶けるだけです。色にうるさくないものを先に出力して内部温度を上げてください。
逆に内部温度が上がり過ぎたときは機器を休ませてください。機械内部を露出して温度を下げる方法もありますが「ほこりが入る」などの理由で非推奨です。
紙の厚さやコーディングの仕上がり、紙地の色により発色が異なります。
コピー用紙でも薄いものや少し厚みのあるもの、再生紙や上質紙など種類が豊富です。
違う紙に出力して仕上がりを似たものにするには「プリンタの用紙設定」やデータの修正が必要です。
プリンタ機能の中に「はがき印刷」などの機能を見たことがあるでしょうか。「はがき印刷」を選ぶことで官製はがきの「用紙の厚み」や「用紙サイズ」などのデータを呼び出し、プリンタに設定できる機能です。
使用する紙の情報をプリンタに設定すれば最適な仕上がりになるので、よく使いそうな「はがき設定」などが最初から選べるようになっています。
機器によっては手動設定も可能です。
出力中の異音は用紙厚さの設定ミスや内部温度の上昇などでも起こりますが、特に朝一や出力機器がスリーブ状態から復帰した後に異音がする場合は、物理的に問題が発生してる可能性があり、エンジニアに診てもらうことを推奨します。
しかしながら私の経験上、エンジニアの前では発現しない可能性が非常に高いです。
そのため、スマホなどの動画と音声を記録できる機器で「音声付き動画を撮影」し、それをエンジニアに見てもらうと良いでしょう。
気になる症状があり誰かに対応を頼む場合、以下のことを伝えると対応が早いです。
異音の場合は音声付き動画があるとさらにありがたいですね。