Registered 2022.08.26 Update 2023.05.21  技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発

目次

InDesignの「検索と置換」機能

[メニュー]→[編集]→[検索と置換]の置換機能は、文字(テキスト)、正規表現、字形、オブジェクト、色、文字種の変換ができます。
特定の文字の太さを変える、カッコを統一する、英数字を半角又は全角に統一する、アンダーラインを統一する、色を置換するなど様々な置換が可能です。

単純な文字列、タブやスペース、著作権表記などの特殊文字はテキストの置換で行います。
スタイル、ルビ、アンダーラインなどの属性は正規表現で置換できます。
特定文字の字形、オブジェクト情報の置換、カラーの置換、文字種(全角半角かなカナ英数)もそれぞれを置換可能です。
文章内の表記統一をするときに便利ですね。

検索条件に置換したい情報を設定し、置換後の設定を入力後、置換すればOKです。ウインドウ内の「詳細設定」をクリックして細かな設定をしてください。
検索して1件ごとに確認しながらの置換、ドキュメント全てや選択範囲などの指定範囲を一括置換など細かく設定可能です。

また、独自設定は「クエリを保存ボタン」をクリックし、現在の設定を「名前をつけて保存」すればいつでも呼び出し可能です。

InDesignでアンダーラインを一括変換する

同一文書内でアンダーラインを統一したいときは「正規表現」で置換します。

  1. 下線をデフォルト設定のまま文字に適用します。
  2. [メニュー]→[編集]→[検索と置換]→[正規表現]を開きます。
  3. 検索形式の枠内をクリックすると検索様式の設定画面が開くので、「1」で設定した値を設定します。
  4. 同様に置換形式も「置換形式:適用したい設定」で設定してください。こちらは置換後の値です。
  5. 検索範囲で文書全体や選択範囲内などを選び、置換を実行します。

置換を間違ったときの対処法

置換できる種類は多く、1ファイルだけではなくドキュメント全体にも適用できます。
もし間違えても「戻る」機能で1つ前の状態に戻せます。
ExcelのVBAで置換したら戻せませんが、それとは異なります。

気になる時は置換前に保存し、置換後に間違っていたらファイルを保存せず終了。その後にもう一をファイルを開いて置換作業を行ってください。

置換機能の問題

置換できる項目が非常に多く便利な反面、無い機能もあります。
また、置換できる情報も制限があります。

1つの操作で複数項目の置換ができない

これを実現したい場合は、スクリプトの導入を検討ください。ネット検索するとたくさんヒットするのでお試しください。

リンク先の文字は対象外

Illustratorをリンクで配置することも多いかと思いますが、こちらは検索対象外です。
アウトライン化していないテキストなら、InDesign文書をPDF化してAcrobatの「高度な検索」で探し、元ファイルを修正してください。

画像内の文字は対象外

画像内の文字列は画像です。人の目には文字列ですが、データ的にはテキストではありません。
AcrobatのOCR機能を使ってテキスト化すれば検索も可能ですが、精度を考えると目視が確実です。

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