Registered 2024.02.25  技術習得:業務系アプリQ&A,独自開発

目次

「埋め込み配置」と「リンク配置」

IllustratorやInDesignでは、ファイル内に画像やPDFファイルを配置することができます。
配置方法は「埋め込み配置」と「リンク配置」があります。

埋め込み配置
Illustratorなどのファイル内に、画像などのファイルを直接貼り込む方法です。
画像データを内包するのでファイルサイズは大きくなりますが、リンク先のファイルを消失したりリンク切れを起こすことは避けられます。
Illustratorでは埋め込んだデータの修正を「埋め込みの解除」から行います。
リンク配置
「プレビュー表示」で配置する方法です。
配置側のIllustratorなどはファイルサイズが小さい状態を保持できるため、作業環境の負荷が抑えられます。
配置元ファイルを修正する時は、そのファイルを該当アプリで開いて作業します。

リンク切れの確認方法

ファイルを開いたときの自動チェックと作業時のエラーでリンク確認が可能です。

IllustratorやInDesignを開いたときの自動チェック

ファイルを開いた時にリンク情報等のチェックが走ります。
このときにリンク先を確認できないと「XXX.psdファイルが見つかりません」のようなメッセージが表示されます。

IllustratorやInDesignの作業中にエラーが出る

アプリ内の「リンクウインドウ」にエラー表示がある時は、リンクファイルが見つからないときです。
InDesignでは画面下部にもエラーメッセージが出現します。

IllustratorとInDesignのリンク確認

リンクウインドウからリンクの修正を行ってください。

リンク切れが起こる理由

IllustratorやInDesignでリンク切れが起こる主な理由は以下の3つですが、 例外として「リンクを保持してしまう」こともあります。

リンク配置されているファイルの保存場所が変わった

リンク配置中のファイル名や格納フォルダ名など、アドレスを変更するとリンク切れになります。

IllustratorやInDesignファイルのコピーでリンク切れ

Windows版では、IllustratorやInDesignファイルとそれにリンク中のファイルを格納フォルダごと一括コピペしなかったときに発生します。
同一フォルダ内のファイルを全選択してコピペしてもリンク切れを起こす可能性があります。

Mac環境でファイル名を付けてWindowsで開くと起こる

例えばMacでファイル名に「ダイメイ」と濁点付きのファイルを作成し、Windowsで開いたとします。
「ダ」が「タ」と「゛(濁点)」に分かれて認識され、リンク切れになります。
Windows機で「ダ」に打ち替えると、どちらの機体でも正常に認識します。
なお、全てのファイルで発生するわけでは無いので、どのような条件が関係しているかかは不明です。

リンクファイルが意図しない場所にある

例えばサーバ内のInDesignファイルとそれにリンクするファイルを操作端末にコピペするときに、リンクファイルを1つ忘れてしまったとします。
この場合はInDesignファイルを開いた時「XXXファイルがありません」などメッセージは出ず、自身でリンク画面などから確認する必要があります。
なお、コピペし忘れたファイルはサーバ内のデータを参照しています。
また、コピペ方法によっては全てのリンクファイルがサーバ内を参照していることがあります。

ユーザ視点では異常な状態ですが、アプリ視点ではリンクファイルは存在するので問題ありません。

必ず目視確認する

リンクファイルのあるデータは、アプリのメニュー[ウインドウ]→[リンク]からアドレスを確認してください。
特に外部に送付するものは必ず最終確認を行ってください。

外部で作成されたIllustratorのリンクファイル切れは何度も遭遇し、そのたびに「ファイルを開くと『●●.psdがありません』とメッセージが出るので、再送お願いします」と連絡しています。

また、複数バージョンを試した結果、不採用になった画像データを添付してくる方もいます。
ファイル管理も怠らないようにしたいものですね。


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